神楽坂 ギャラリーカフェパルス
桜の花も散りはじめ、公園や街路樹の傍にシャガや山吹の花が春を告げている。
神楽坂のメインストリートから脇道を入り、東京理科大の建物が続く中を少し上がるとアグネスホテルやケーキショップと並ぶように建つギャラリーカフェ『PULSE GALLERY』がある。
何度も店の前を通ってはいたのだが、これまで一度も入ったことがなかった。店先に水彩画展開催中との案内が気になり店内へ。白で統一され、自然と一体になれそうな大きな窓が何とも心地よい。店の方の「奥の方にも展示していますので」とも優しい声にホッとしながら本田親宏さんという方の作品を楽しんだ。作品からは透明感とともに時の移り変わり、動植物への慈しみが伝わってくる。『軽井沢・雲場池』『20世紀』の2点の作品は特に印象深い。
コーヒーをいただくことにした。テーブルに着くと大きな窓からは、久々に晴れ渡った空とやわらかな葉をつけた桜の枝が、春はこれからと言わんばかりに大空と握手でもしているように見える。
香りが高く後味もスッキリとしたコーヒーの味。コーヒーを淹れる人も、絵筆を握る人もどこか共通した感性を持っているのだろう。きっと「人に伝えたい」というそんな思いかも知れない。素敵な散歩となった。
神楽坂
ギャラリーカフェパルス
GALLERY CAFÉ PULSE
TEL 03-3260-1349
新宿区神楽坂2-21
Open:11~19時
(定休日:火曜日)
案内
4月30日~5月5日 写真展 印彩都
5月13日~5月18日 第10回 池田明子展
バックナンバー
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